普段は何も気にならない足も、何かのきっかけで一度痛みがでると歩行や移動などその後の生活に大きな支障がでてしまい本当につらいものです。
足の痛みは我慢をすれば良くなるというものは少ないので、できるだけ早めの治療が大切です。
一見すると足首から足の甲、足の指とそんなに複雑な構造をしてなさそうな足ですが、実はその中身はとても複雑です。
足には距骨や踵骨、立方骨、足根骨など細かい骨で構成される関節や、それらを安定させて動かすための筋肉や腱、靱帯などが働き合って精密な運動が成立しています。
ところが、その精密さゆえに圧迫、摩擦、牽引、捻転力などの負担がかかりやすく、さまざまな原因により痛みや炎症が生じることがあります。
そこで足の各部位別の代表的な疾患とその原因を下記にまとめてみました。
ここでは各部位で起こりやすい疾患を紹介します。
足の外側の代表的な疾患では「腓骨筋腱炎」があります。
腓骨筋は、ふくらはぎの外側から外くるぶしの下を通り前足部の骨に付く筋肉で、足の安定性や外返し運動を担っています。
ランニングやウォーキング、スポーツでのオーバーユースなどで、腓骨筋腱が外くるぶしの下で摩擦や牽引力を受けすぎて炎症を起こした状態が腓骨筋腱炎です。
症状は腓骨筋腱に沿った腫れや圧痛、熱感、歩行時痛や初動時痛が現れます。
足の内側で代表的な疾患には「後脛骨筋腱炎」があります。
後脛骨筋はふくらはぎの奥にある筋肉で、その腱は足の内側にある舟状骨に付着して、足の内捻りの動作や荷重時の安定性を担います。
スポーツや立ち仕事で、内くるぶしの下を通る腱が炎症をおこし、発赤、腫れ、運動痛といった症状が現れます。
足の後ろ側にはアキレス腱があり、アキレス腱自体が炎症を起こす「アキレス腱炎」と、アキレス腱を包む組織(パラテノン)が炎症を起こす「アキレス腱周囲炎」があります。
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎はともに腫れや熱感、つま先立ちでの痛みや圧痛などの症状が主で、足首を動かした時にギシギシときしむような音(握雪音)がすることもあります。
土踏まずから踵の内側に痛みが生じる「足底筋膜炎」があります。
土踏まずを構成する筋膜に、ジョギングや立ち仕事、ウォーキングなどで過度の負荷がかかり炎症が起こります。
症状は、荷重時に踵から足底部にかけての痛み、歩行時痛、特に起床直後の痛みが強く、ストレッチのように少し足の裏を伸ばすと痛みが軽減します。
レントゲン写真上では踵の骨の底面に骨の突起(骨棘)が認められる場合がありますが、必ずしもこれが痛みの原因とは限りません。
足の痛みにはさまざまなタイプがあり、その原因や状態によって治療の方法も変わります。
マッサージなどの手技だけで改善が見込める場合もありますが、足は筋肉・腱・神経などが複雑に入り組んでいるため、ラジオ波や超音波、電気治療などの物理療法を組み合わせることで、より効果的な施術が行えます。
また、炎症が強い「急性期」と、炎症が落ち着いてきた「亜急性期」や「慢性期」では、必要となる治療も異なります。そのため、症状の経過や回復の段階に合わせて最適な施術を行います。
急性・亜急性の足・ふくらはぎの痛み、ケガは健康保険を使った施術が受けられます。
~健康保険の適用条件は以下のとおりです~
足関節の動き
よく耳にする「足首が硬い」という状態。
実は、足首の硬さは体全体のバランスや動きに深く関わっています。
足関節は複数の骨が連動してスムーズに動く構造をしていますが、普段の生活の中で少しずつ動きに偏り(くせ)がついてしまうことがあります。
足首の動きに偏り(くせ)がついてしまうと、動きやすい部分と動きにくい部分の差が大きくなり、靱帯や腱、関節包が硬くなります。
その結果、足首が傾いたり、基本的な動き(底屈・背屈・内返し・外返し・回内・回外)に制限がでてきます。
その影響で、痛みを感じたり、つまづきやすくなったり、足の疲れを感じやすくなることがあります。
上の図のように、踵の過度な回外(内に傾く)、回内(外に傾く)で荷重軸にブレが生じます
それでは、足が傾いたまま地面に接地した際に起こりやすいことについて説明します。
足から体へ伝わる重心のラインがずれることで、知らず知らずのうちに体のバランスが崩れてしまうことがあります。
動作の始まりはすべて足にあり、そこから骨盤や腰、肩、首へと連動します。
ですが、足が傾いたままだと、その土台から体の動き全体に歪みが伝わってしまいます。
こうした歪みは時間の経過とともに、腰痛や肩こりだけでなく、姿勢の悪化や動きの質の低下にも関係してきますので、適切なケアで早期に整えることが重要です。
当院では、これらの症状の改善を目指した施術もおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
足の痛みは接骨院や整形外科での治療で改善できるものがほとんどですが、なかには早急に各専門医の治療が必要となる危険な疾患や症状もあります。ここでは代表的な疾患・症状をご紹介します。
これだというような原因が見当たらずに、下腿部から足にかけて強い痛みを伴った腫れが生じている場合には、まず「深部静脈血栓症」を疑います。
深部静脈血栓症とは下肢静脈の本幹に血栓が生じて詰まった状態になり、急に下腿部から足が腫れて皮膚の色調も変化して強い痛みを生じてしまう下肢の還流障害です。
この疾患はエコノミークラス症候群(肺塞栓症)につながる場合もありますので、早急に専門医の治療が必要です。
足の親指(母趾)の関節やくるぶし付近の関節が急に熱を持って腫れて激痛を発する症状は「痛風」の可能性があります。
男性に多く、突発的に激痛を伴って腫脹、熱感、発赤といった炎症症状を呈します。痛風は代謝性疾患のひとつで、高尿酸血症の結果として関節内に蓄積した尿酸塩が原因となり、結晶性関節炎を引き起こします。
痛風は治療をせずに放置してしまうと腎臓障害(痛風腎)を発症させる危険性がありますので、必ず専門医の治療を受けましょう。
足が冷たく痺れが生じて、そのうちに歩いているとふくらはぎなどに締め付けられるような痛みがでてきた場合には「下肢閉塞性動脈硬化症」を疑います。
足の血管の動脈硬化によって血管が細くなったり、詰まったりすることで足に血流が行き届かくなり栄養や酸素が送れなくなる疾患です。
症状は段階的におこり、足の冷感、痺れ感、足趾の蒼白などが起こり、次いで間欠性跛行(歩行により足に痛みがあらわれて少し休むと軽快する)、安静時痛(夜間などの安静時にも足に強い痛みがあらわれて眠れないこともある)、さらに悪化すると足の潰瘍・壊死を起こす大変危険な病気です。
疑われる症状がある時は、早急に専門医の診察・治療を受けらることが重要です。
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